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なぜ巡礼するのか?
君子(くんし)小人(しょうじん)の隔てなくデートコースに利用できれば粋である。
私は無宗教で信心はない。
そんな私が巡礼をするわけは札所が好きだからである。
霊場に漂うマイナスイオンに我が身を任せ気持ちよくなること。
霊場にある自然をめでること。
そんな単純な理由であるが、
だから行くのである。
行きたい時に行きたいところへ行く。
そんな自由を満喫したい。
そもそも自由でなきゃ四国八十八ヶ所巡礼の旅なんかができるわけがない。
こんな旅が果たしてサラリーマンにできようか。
サラリーマンに札所巡りなんていう余裕の心が許されるか。
サラリーマンに寺や自然を体感しようなんていう静かな心が許されるだろうか。
いやできない。
霊場巡りとは人生を達観した者たちの優雅な遊びなのだから。
よく見てみてよ。
あの白装束はいわば一種のコスプレなんだから。
そう、札所巡りは自由な境地に達した者だけに許された最高の遊びなのだ。
またゲーム遊びに飽きた大人たちが壮大な人生ゲームを四国の地に作ってみせた。
とてつもなく過酷な人生ゲーム。
遊び半分じゃーとてもじゃないけどクリアーできないだろう。
だけど、これをクリアーするために課せられたルールは緩いものだ。
そんな感じだから巡礼方法はバラバラでいいのだろう。
型に捉われない自由気ままな霊場巡りでいいのだ。
最後には、それぞれの思いで巡る人を尊重し真摯に巡礼することとする。
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お遍路さん!四国八十八箇所霊場巡礼!札所巡り!
四国八十八箇所霊場巡礼の中に本音を探る
江戸時代頃から四国八十八ヶ所霊場、西国三十三箇所観音霊場、熊野詣、善光寺参りなど庶民の間に巡礼が流行し、
阿波国霊場は「発心の道場」、
土佐国霊場は「修行の道場」、
伊予国霊場は「菩提の道場」、
讃岐国霊場は「涅槃の道場」と呼ばれる。
他の巡礼地と異なり、四国八十八ヶ所を巡ることを遍路と言い、巡礼者をお遍路さんと呼ぶ。
八十八ヶ所霊場を一番から一度に回ってしまうことを「通し打ち」、
何回かに分けることを「区切り打ち」、
一番から順番に回るのを「順打ち」、
八十八番から逆に回ることを「逆打ち」、
気の向くまま回ることを「乱れ打ち」、
閏年に「逆打ち」で回ると倍の御利益があると言われている。
八十八ヶ所霊場をすべて回ると「結願(けちがん)」となり、最後に高野山参り結願成就となる。
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