メルマガ登録
↓
垂涎の的なりメールマガジン
|
探求のパラドックスを探求するほど暇な暇人のパラドックス!
探求のパラドックス 暇人のパラドックス
パラドックス(paradox)とは、日本語では逆説と訳され、ジレンマとか矛盾とか意図に反した結果などと、さまざま意味合いで使用される。
このように、なんだかよく分からないものがパラドックスのようでもあるが、実際どうのようなものがパラドックスなのかは実際に体験してみれば、その奇天烈(きてれつ=非常に奇妙なこと)ぶりも分かろうというものだろう。
そう、ソクラテスとメノンとの対話の中でのパラドックスに、「探求のパラドックス」というものがある。
ソクラテスもメノンも昔の人の名前であるので、別段気にする必要はない。
さて、その
探求のパラドックスとは何か?
人は自分が何を探求しているかを知らなければ、探求しようとしているものを探求することはできない。
しかし、人が探求しようとしているものをもう既に知っている場合は、そもそも探求する必要はないのである。
|
ということ。
自分はなぜ生きているのか?
というのは誰もが一度は疑問に思う命題である。
自分は果たして何者なのか?
自分はこれからどこへ行こうとしているのか?
自分はなぜここで勉強をしているのか?
自分はなぜ働いているのか?
自分はいったい何をしているのか?
自分はこれから何をすればいいのか?
とは、すべて「自分はなぜ生きているのか」に類し、我らに、内包する闇の深さを見せつけては、時おり惹起する探究心を萎えさせてきた大疑問なのである。
いったい全体どこをどのように探したらいいのだろう。
取り敢えず、何をどのようにしたら答えに近付けるのだろう。
何から何までさっぱり分からない。
手がかりさえもつかめない。
昔から、分からない疑問は人生の先輩に聞いてみろ、と決まってる。
ということで、学校の先生に聞いてみることにする。
でも答えは「そんなことは考えずにとにかく勉強しろ」なのである。
それじゃーと、親に聞いてみることにする。
でもやっぱり答えは「要らないことは考えずに勉強に集中しろ」なのである。
うーん、と唸ってしまった。
でも今は便利なネットの時代であった。
周囲が知らないことでも検索さえすれば簡単に答えを得ることができるのである。
と、さっそく検索してみた。
・・・
なにやらごちゃごちゃと書かれているけれど、疑問符を呈して問題提起をしているだけで、答えらしきものはどこにもないようである。
うーん、さて困った。
私は人類がいまだに答えを出せていない疑問を探求していたのだろうか。
なるほど。
とにかくわけが分からないけど、勉強するしかすることがないようである。
ただただ勉強するだけが、何をもたらしてきたかは、もう皆さんご存じのとおりである。
わけも分からずに勉強すれば、理由も分からずに働くことになり、理由も分からずに人生を終えることになるのである。
いやだ、そんな人生は嫌だ。
と言うんだったら理由を探究するしか方法はない。
って、まだそんなバカなことをやっているのか。
暇な奴だな。
そんな暇があったら、とにかく働けよ。
ボケ!
って、生きる理由さえ探求しない怠け者が、いったいどちらがボケだよ。
自らを魂の抜け殻と化して疑問を疑問とさえ認識しない臆病者め。
あんたは、暇だから働いているだけなんだろ。
探求することが何もないから働いているんだ。
この暇人め。
暇人のパラドックス。
探求を諦めた人から見ると、探求する人は暇人に見える。
でもその実はそうじゃない。
とっても忙しくてしかも充実しているのである。
逆に、探求する人から探求を諦めた人を見ると、暇だからとりあえず働いてるように見えてしまう。
でも働いている人も同じように忙しくて、その忙しさの克服から充実感を得ているのである。
どちらも相手を暇だと思っているけれど、どちらも暇ではないということ。
これが暇人のパラドックスである。
人は探求のパラドックスを探求しだすと、働く暇がないほど忙しくなり、真理追求そのものが人生となる。
探求のパラドックスを探求するとことを諦めれば、意味なく働くことが人生そのものとなるのである。
かと言って、探求のパラドックスを探求する者が、働かないわけではない。
万民がそうだと思うけど、働く理由を分かった上で働くのが一番なのである。
インターネット上で「暇人のパラドックス」と検索してみたが存在しないようなので、正式に「暇人のパラドックス」と恰好よく命名しておくこととする。
ってバカか、お前。
なにが格好よくだよ、この暇人が。
====================================================================
*^o^*――――――*^o^* 『価値辞典』〜本音の検索〜 *^o^*――――――*^o^*
====================================================================
―――――――――――――――――――――――――――――――☆☆☆
2002年4月29日(月)第20号 473+170 部発行 http://www.kachijiten.com/
―――――――――――――――――――――――――――――――☆☆☆
------目次----------------------------------------------------------
・お金(10)〜パラドックス(逆説)〜
・メルマガ紹介
--------------------------------------------------------------------
┌─
│ ▽▽ お金(10)〜パラドックス(逆説)〜 ▽▽
└─────────────────────────
--------------------------------------------------------------------
「行動が“幸せ”を左右する」との言葉は耳触りが良過ぎて嘘に聞こえ、建前としての話なら分かるが、本音では「やっぱりお金が“幸せ”を左右する」、との思いは強いものです。
分からないのなら分からないで一向に構わなく、説得するつもりも必要もなく、元より人を説得するなんておこがましく、ここでは、逆に「お金が幸せを左右する」ということにしておきましょう。
と、幾度となく繰り返してきた「お金=幸せ」という思考の試行です。
現状では、アジア諸国の賃金が日本と競争できないほどに上昇しない限り物の値段は下がり続け、その対極にある高い賃金で作ってきた高価な日本の製品は売れなくなるのです。
お金をもたらす会社が儲けないのだから、対価としての賃金もしばらくの間下がり続けることは容易に想像できます。
--------------------------------------------------------------------
世の中には、成り立っているように見える表現自体にも、実は矛盾があり、論理的には成り立たないこと、「お金が幸せを決定する」と口では言いながら、お金を追求しない矛盾した行動をとることがたくさんあります。
「お金=幸せ」であるのなら、賃金が下がることは、幸せの度合いが下がる、幸せではなくなる、ということなのですが。
それにもかかわらず、現状のまま何もしない、幸せではなくなって行くのが明らかに分かっていながら、今何も対策を打っていない、幸せでなくなって行くのに現状に止まる、のでは言っていることとやっていることが自己矛盾していておかしい、と言えるのではないでしょうか。
会社が、アジア諸国が真似のできない程のコア技術・高付加価値製品の創造などに力を入れるのなら、まだ勝算もあると言うものです。
個人レベルで言えば、賃金の良い仕事に移るとか起業する、ダブルワークをするなどの対策を打つことが可能なので、幸せではなくなる問題は、絶対に避けることのできないものではないのです。
個人にとってみれば、自分で出来ることをすれば良いだけですから、日本全体の問題は、関係がないことになり、賃金なんて上がろうが下がろうがどちらでも良いのです。
お金を幸せと思うならの話です。
--------------------------------------------------------------------
他方、「行動が幸せ」であると言う場合も同様に、今嫌いなことを仕事としているのはおかしい、好きなことをするために行動しなければ、あなたの思考は停止している、などの厳しいことを突きつけられることになるのですが。
現状を維持しながら、口では「お金が幸せを左右する」などといろいろ言って、行動は外的要因に左右される。
賃金がさがれば、その時に初めて考え、「それは困る」などと言ってみたり、リストラされれば、またその時考え、「何とかしなければ」と口走ったりするのです。
その時々の自分の居る場所と成り行きによって、言うことと行動が決まっていて、結論的には、「現状維持」と「成るようになる」がすべてを支配しているようです。
--------------------------------------------------------------------
┌─
│ ▽▽ メルマガ紹介 ▽▽
└─────────────────────────
--------------------------------------------------------------------
★☆★ 20世紀の名言 ★☆★
偉人の名言・格言、映画の名台詞、文学、歌詞など、時代・ジャンルを問わず心に残る名言を一言ずつ記します
http://melten.com/osusume/?m=3679&u=9666
▲面白いですよ。登録してみて(発行者より)
--------------------------------------------------------------------
★☆★ 無料週刊メールマガジン『教養大学』を読みましょう ★☆★
学際的な教養を求める方、知的刺激を必要とする方、思索力を鍛えようとする方のために、大学教養課程レベルの難易度で、かつ質の高い講義をお届けします。全バックナンバーの圧縮ファイルのダウンロードも可能です
詳しくは → http://melten.com/osusume/?m=657&u=9666
▲面白いですよ。登録してみて(発行者より)
--------------------------------------------------------------------
傷┃つ┃く┃な┃ら┃ば┃そ┃れ┃は┃愛┃で┃は┃な┃い┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
〜┃人┃間┃関┃係┃に┃疲┃れ┃た┃時┃〜┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
人間関係や恋愛等に疲れた時に貴方を癒す考え方の秘訣集
実際に効果があった素晴らしい言葉の数々を紹介。痛みを癒したい人
もっと素晴らしい人間関係に発展させたい人に愛と幸せを
http://melten.com/osusume/?m=197&u=9666
▲面白いですよ。登録してみて(発行者より)
====================================================================
■ 発行・購読・解除→『価値辞典』編集室:http://www.kachijiten.com/
■ お問い合わせは:editor@kachijiten.com
+------------------------------------------------------------------+
Copyright(C)2001 kachijiten. All rights reserved. 転載,転送,複写,引用不可
+------------------------------------------------------------------+
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID:
0000074483)
====================================================================
【探求のパラドックス関連】
新聞社説コラム中毒☆新聞社説コラムを読まないと落ち着かない
|
|
|
|