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ひとり映画シネマレビュー Colorful カラフル
2010年8月22日(日)鑑賞
映画 Colorful カラフルを観た。
Colorfulカラフル
「あんたとふたりで飯なんか食ってると、なんかもう吐きそうだよね」
とは、息子が母親に向かって言う衝撃的なセリフであるが、なるほどじさつするほどの中学生が帯びた狂気が伝わってくるような気がする。
この中学生は一旦じさつをして生き返ってきている。
主人公はそのじさつをした中学生の体で再び人生のやり直しに挑戦するという「ぼく」なのある。
「ぼく」は何らかの罪を犯してそしてしんだのであるが、なんと抽選に当たったために中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを得たのだ。
ぼくからすれば、中学生の人生なんかどうなってもいいっていうものである。
そして愛着なんかはあるはずもない家族に学校に人生がここにある。
だから本性むき出しに誰にも遠慮なくやりたいように大胆に生きられる。
もともと、人間はどのように生きなければならないかなんて決まってなんかない。
人はみんなそれぞれの色でいいのだ。
いろんな生き方があっていいっていうのが人生だ。
中学生の少年には友達はひとりもいない。
父は家庭を顧みない仕事人間である。
母はフラメンコ教室の先生とふりん中である。
しかも中学生の少年はその不倫現場に遭遇してしまっている。
兄は家族のことには関心がない。
中学生が思いを寄せる女子、「桑原ひろか」は、中年おやじと援助交際をしていて、しかもまたこれも中学生に目撃されてしまう。
何もかも嫌になった。
不潔でずるい大人たち。
“売り”をする自堕落な同級生。
誰も共感できる友のいない人生。
というのがじさつの原因である。
だが、生き返ってからは、隣に誰かがいるというのは、振り向く度にジンとなるほど嬉しいことである、という感覚に出会うことができた。
そう。
誰かが隣に居るということ。
人生とはそれだけで十分にいいものなのである。
それだけでしびれるほどに幸せなのである。
当たり前のように家族がいて日常がある。
この当たり前が当たり前のように幸せなのである。
こんなありふれた日常にこそ幸せは存在するのである。
じさつした中学生の人生も、視点を変えれば幸せで満ち溢れているのである。
みなさんはこの映画で哲学をすればいいと思う。
自分の人生を考え直せばいいと思う。
主人公を参考にして。
実際、主人公が幸せをつかんだきっかけは些細なことであった。
自分の色づけにこだわらないということである。
心につくった見えない壁をとっぱらうことにある。
友達づくりもこれで成功している。
先入観は捨てる。
変なこだわりやプライドは捨てる。
相手の話を聞き話を合わせて飛び込んでみる。
こんなことで別の世界が開けてきたのである。
ひとりぼっち者がしななきゃならないんなら私もそれに近いものがある。
でも話ができる友達はかろうじて存在している。
私も一から生き直してみるつもりで明日から人生を見つめ直してみようと思う。
だからへんな壁はつくらない。
自分の隣に誰かが居る人生。
みなさん、いかがだろうか。
そんな平凡な日常を過ごしていますか?
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