価値辞典〜本音の検索〜  >> 自分の価値!あなたの価値!すっきり自分探し! >> 中国株投資の秘訣!中国株投資の鉄則!中国株投資の心得! >> 先富論!中国経済のダイナミズム!先富主義か先福主義?

先富論中国経済のダイナミズム!先富主義か先福主義?

先富論中国経済のダイナミズム!先富主義か先福主義?絶対平均主義の毛沢東の時代なら、何をしようが、そんなもの絶対に平均化されるのだから、どうだっていいってなもんですが、“とう小平”の「先に富める者から富め」ってな先富論となれば話は違う。

本音検索サイト価値辞典どうでもいいことに時間と労力と人生を掛けるくらいなら→もっと価値辞典を!









先富論!中国経済のダイナミズム!先富主義か先福主義?


先富論


かつての日本には、所得倍増計画なるものが存在した。

10年間で国内総生産を2倍にしてやろうという途方も無い計画だったが、 なんとそれを2年間で達成してしまったという本当にあったお話。



時は1960年代。

一人当たりの国民所得が、アメリカの6分の1でしかなかった時のお話です。

この時代に、日本人は所得2倍増を達成したのですが、その6倍もの所得を有していたアメリカ人は、日本へ投資することにより、2倍×6倍=12倍と いう膨大な利益を得たのです。



10万円を投資した日本人は20万円を得て、60万円を投資したアメリカ人は120万円を得たのです。

分かりますよね、簡単なこの計算。



その上です、為替が1ドル=360円から120円へと動き出した時代のことでしたから、12倍の利益は為替の3倍高を受けて、12倍×3倍=36 倍へとジャンプアップしたのです。



と言うことは、10万円を投資した日本人が20万円を得ている間に、60万円を投資したアメリカ人は、360万円を得たという計算になります。

日本人は当然ながら日本に住んでいる訳で、だから当然のこととして、円がドルに対していくら高くなろうが関係が無い訳で・・・



一方アメリカ人は、当然ながらアメリカに住んでいる訳で、だから3倍まで跳ね上がった日本円は、アメリカに持っていけば当然のこととして3倍の価値となる訳で・・・

そう、そうです、日本の所得倍増計画とは、アメリカ人が36倍の利益を得る端緒(たんしょ=物事の始まり)となったのです。



あれっ、どこかで聞いたような。

あれれ、GDP倍増計画って、中国にもあるんだ。GDPを15年間で10倍にもしておきながら、ここに及んでまだ2倍にもするんだ。



そうです、2005年10月、中国共産党第16期中央委員会にて可決され た第11次5カ年ガイドラインの中には、2010年までに、一人当たりのGDPを倍増させるという計画が存在したのです。

おっと、これを利用しない手は無い。



だって、中国に投資すれば、中国人が勝手に頑張ってくれて、僕らの資産を2倍にしてくれるんでしょ。

それからサ、日本人嫌いの中国人の力を利用して金儲けが出来るんだから、これって爽快だよネ。

利用して?



あっ、いや、中国人の力を借りて。

って、あんた、言い直してもダメ、そんなこと言っちゃーいけません。

すっ、すみません!!
ちょっと無理して、刺激的に言い過ぎました。
ごめんなさい。



2006年時点での日本人の所得を、中国人の20倍としておきましょうか。

と言うことは、GDP2倍計画×日中の所得格差20倍という計算が成り立ち、これは、日本人が40倍を稼ぎ出すことが出来る条件下に置かれていることを表すのです。



かつて、アメリカ人にしてやられたお返しが出来るっていうものですネ。江戸の敵を長崎で討つっていうやつですネ。

でも、これはまだ、中国元がほとんど固定されているっていう状況下でのお話です。

いずれは、かつての日本のように完全な変動相場制へと移行するのでしょうから、さらに数倍を掛けなければいけないでしょうね。



仮にですが、日本円と同じく3倍程度になると、将来の中国元高を見込んでみますか。

すると、GDP2倍計画×日中の所得格差20倍×中国元高3倍=120倍ということになってしまいます。

そう、そうです、日本人は実に、120倍もの稼ぎが出来る条件を与えられていたのです。今。

そう、いまです、今。



亡き中国の最高実力者、“とう小平”氏、かく語りき。

「白い猫でも黒い猫でも、ネズミを捕まえさえすればいい猫だ」と。

「社会主義だろうが資本主義だろうが、経済発展を遂げられるなら、それは良い制度なのだ」と。



お蔭で、中国にはネズミを捕まえる猫でいっぱいです。

一年間に数千%、数百%の勢いでネズミの量を増やす猫が居たり、十数年来、25%以上もの増加率でネズミを捕まえ続ける猫が居たり、10年後にはネズミの量を10倍に増やしてみせると公言して憚(はばか)らぬ猫が居たりと・・・



この中国での歴史的大チャンスに、さぞや多くの日本人もネズミを捕まえに来ていることだろう。

と思いきや、何をとち狂ったか、我々は、金利ゼロの預貯金をしているじゃありませんか。

エッ、勿体無い。

いや、勿体無いなんてもんじゃない。

なんて無用心な。



そうです。

まるで、幼児ひとりを幼稚園へ通わせるようなもの。

それって、「どうぞ、殺して下さい」って言ってるような愚行ですよ。

「国の1,000兆円という借金返済のためです、税金で持って行くなり、ハイパーインフレで紙屑にするなり、好きにしろ」ってなもんですよ。



絶対平均主義の毛沢東の時代なら、何をしようが、そんなもの絶対に平均化されるんですから、どうだっていいってなもんですが、でも、“とう小平”よりの「先に富める者から富め」ってな先富主義(せんぷしゅぎ)の中国です。

何が悲しくて、利息ゼロの預貯金なんかしなきゃーいけないのですか。

あなたのその無策振り?



もしかして、先福主義者(せんぷくしゅぎ)ですか、あなた?

先福主義?

そう、先福主義です。



因みにですが、先福論とか先福主義という言葉を検索エンジンにて探してみても、ヒットしません。

たぶん、当方が言い出しっぺの言葉なのでしょう。



“とう小平”氏が「先に富める人から富め」って言うのなら、我がほうは「先に幸福になれる人から幸福になれ」って言ってしまうのです。

「人より先に幸せになる才覚のある人間は、無い人間より先に幸せになれ」ってね。



アメリカ人の6分の1しか所得が無かった1960年代、「じゃー、日本人はアメリカ人より不幸だったのか」と言えば、そうには在らず。

日本人の20分の1しか所得が無い中国人は、「じゃー、日本人より不幸なのか」と言えば、そうにも在らず。



所得には関係なく、幸せになれる者は幸せとなり、不幸になる者は不幸となるのです。

「先に富める人から富め」とは、「お金を稼ぐ才覚のある人間は無い人間より先に稼げ」ということですが、でもこれって、要するに、お金だけの話ですよね。



賢い我々は、「幸せはお金に在らず」ということを知ってます。

現に、過去の日本や現在の中国が、それを証明してくれているのです。



生きて行かれるお金さえあれば、幸せとは考え方次第。そう、幸せとは頭の中に存在したのです。

先程、「人はなぜ金利ゼロ%の貯蓄をするのか」との疑問を投げ掛けてしまいましたが、「必要以上のお金は幸せには関係が無いんだ、だから、私達は金利ゼロの預貯金をするんだ」ということだったのですね。



「幸せとは関係の無いお金なんて、どうでもいいじゃないか」という訳だったのですね。

ようやく分かりました。



皆さんは、先福主義者であって、我よりも一足先に幸せになっていたという訳だったのですね。

そんなこととは露知らず、我は、決して追いかけてはならない、お金を追いかけ回してしまったのです。



ホント、恥ずかしい。
己が恥ずかしくて仕方ありません。

皆さんは、預貯金なんて、そのまま残ろうが取られようが、どうでも良かったと言うのですから。

恐れ入りました。



今そうして「お金が欲しい」と愚痴ってるのも、本当は、お金が欲しいんじゃなくて、お金が欲しいという話がしたかっただけなのですね。

先福論者のくせに、愚痴るなんておかしいなと思ってたんですよ。



なーんだ、お金は欲しくないけど、お金の話がしたかっただけなんだ。

無理やり刺激的な数字を並べるんじゃなかったな。


先富論!中国経済のダイナミズム!先富主義か先福主義関連先富論!中国経済のダイナミズム!先富主義か先福主義関連


ニュース解説!ずばり本質!暴かれる真実!













価値辞典〜本音の検索〜  >> 自分の価値!あなたの価値!すっきり自分探し! >> 中国株投資の秘訣!中国株投資の鉄則!中国株投資の心得! >> 先富論!中国経済のダイナミズム!先富主義か先福主義?

Copyright(C)2001- Kachijiten. All rights reserved.

         






Presented by Kachijiten


『価値辞典』〜本音の検索〜

「先富論!中国経済のダイナミズム!先富主義か先福主義?」

 Copyright(C) Kachijiten. All rights reserved.

『価値辞典』には色々な考え方が詰まってます。