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躑躅いけて其陰に干鱈さく女!オンツツジ
躑躅
「躑躅いけて其陰に干鱈さく女」 松尾 芭蕉
躑躅(つつじ)
干鱈(ひだら)
つつじを生ける優雅な家なんて見たことがない。
鱈も知らない。
干鱈すらも見たことがない。
ましてや、乾物を割く女も見たことがない。
乾物を割いてあぶって食べるのだろうか?
晩秋に七輪で乾物をあぶって食べる女。
居酒屋だろうか。
それとも宿屋の従業員だろうか。
つつじの陰で割く女は土間でしゃがんで作業をしているように見える。
つつじの優雅な空間とは対象に、土間の粗野な空間。
焼かれた干鱈は松尾芭蕉の酒の肴か。
そうじゃなきゃ、ツツジの陰にいる女は見えやしない。
ああ今日の旅も疲れた。
早く酒が飲みたい。
肴はどうやら干鱈のようだな。
癒されるゆうげになりそうだ。
こんな調子だろうか。
2005.05.21 |
オンツツジ |
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写真の人間と比べてみてください。
なんと大きなツツジでしょうか。
自然界に奇跡的に残ったこの大群生を、ぐるりと一周するのには、優に20分はかかります。
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