上高地:
“かみこうち”
何と心地良い響きだろう。
そして、何という所だろうか。
「マイカーを置いてバスかタクシーで来い」って言うんだから、なんて鼻持ちのならない傲慢な所だろう、「日本のスイス」と呼ばれる所は凄い所です。
そう、国道158号と分岐する中の湯からここ上高地までは、マイカー規制により一般車での乗り入れを禁止しているのです。
上高地の入口となる釜トンネル前には、門番が立ち、一般車やバイクを追い返しているのですが、そんな高慢ちきで、うぬぼれ強いところが、また良かったりするのです。
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そしてまたこの釜トンネルの凄いこと。
上高地の入口である中の湯にあるこの関所は、難所。
片側交互通行のため、しばらく信号待ち。
入って見ればこれまた、その暗さや水滴が落ちる音、水が浸る音に驚き、眼前に迫り来る濡れたむき出しの岩肌にも驚き、また狭く低く窮屈で、急に曲がっていたりと、とにかく驚きの連続なのです。
そしてこれが急な上り坂と来ています。 想像しても見てください。
真っ暗で急な上り坂で急カーブ。
アトラクション“釜トンネル”と言っても良いでしょう。
工事をしている様子も有り、仮に将来2車線化ともなれば、この緊張感も無くなってしまうのかもしれません。
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入山を拒んできたトンネルを抜けると、広く舗装された道が・・・
とは行かずに、対向するのがやっとな位の狭い道が続いて、これまた人間を拒んでいます。
やはり上高地は、こうでなくっちゃ。
これ程までに拒むということは、開発もそこそこに止まっているという証拠、期待に胸が膨らみます。
どんな自然が待ち構えていて、私を満足させてくれるのだろうか。
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帝国ホテル前で降りて、田代橋へ、そして、橋上から梓川を眺めます。
曇り空のため、薄暗く写っていますが、水は透き通り川底が見えています。
見よ、この人手の掛かっていない川を。
コンクリートの護岸など見当たらないのです。
見よ、この在るがままの自然を。
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この手付かずの自然を。
手付かずを装った、心配りを。
金網で石ころをまとめて護岸とするような配慮を、見よ。 |
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20分程歩いてやっと河童橋に到着しました。梓川には、戯れる鴨が居ます。 |
常時観光客で賑わう河童橋に人が居ません。
一体何時だろうか。そうか、もう18:30分か。
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この有名な角度からの穂高連峰も、お蔭で薄暗く写ってしまいました。 |